暗黒ダークブログ

自分の事についてです。

フォークリフトの免許を取った(後半)

 

oomsso.hatenablog.com

 

前回の続きです。

 

 

初日

 

学科試験を無事通過し、翌日からいよいよ実技ということになりました。

こんなご時勢なので始める前には検温もあります。

講師は学科の2時間目に出てきた麻生太郎みたいなおじいちゃんでした。

 

実技は数人のチームで1台のフォークリフトを使っていく形になります。僕が参加した講習では9人で1チームという構成でした。半分くらいおじさんで残りが20代くらいという感じです。1人だけ年下のギャルの子がいました。

車の免許だと基本的に個人で受ける感じですが、フォークリフトの方は企業側でまとめて受講する形がメジャーっぽいので、チームの中にも他の会社の同僚4人組がいました。しかもフォークリフト使う業界って大体運送とか工場関係の人たちですし、田舎なのでその同僚グループを除いても割と僕以外面識ある感じだったんですよね。アウェーか?

 

この9人のチームで3日間同じ講習を受けるということで、一応自己紹介をすることになりました。趣味とか好きなアーティストとか言わないといけなかったら嫌だなと思いましたが、名前とどこから来たかしか言わなくてよかったので安心です。もし好きなアーティストを言わないといけなくなってたらヤケクソでGIRL NEXT DOORと答えるところでした。

 

○暗黒ダーク豆知識

現時点で好きなアーティストを聞かれてGIRL NEXT DOORと答える人間は地球上にいない

 

 

講習の時間に入ると早速コースを一周してみようということになりました。

ちなみにコースはこんな感じです。

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画像は試験の時の内容になりますが、ひとまずこのコースを積み下ろし(②と⑤)はせずに走ってみようということです。コースというので広い場所を想像するかもしれませんが、デカいカーポートみたいな感じの屋根があるところで、25mプールに余裕で収まるレベルのサイズ感です。

 

フォークリフトとは言っても、ギアを入れてアクセルを踏めば進むことに変わりはないので、根本的な動かし方は車と同じです。ただ、後輪が動くので曲がる感じが明らかに違うのと、コースの幅が倉庫内での作業を意識してるらしく結構スレスレなのでちょっとミスるとコースアウトします。別にコースの外は奈落の底になっているわけではなく小さいフェンスが置かれているだけなのでコースアウトしても大事にはなりません。

 

運転だけなら遊園地のゴーカート感覚で出来ちゃいますが、最初ということで講師が横に乗ることになりました。しかしフォークリフトは一人乗りなので乗るというよりも戸愚呂兄みたいな感じでサイドに捕まっているだけです。

ちなみにフォークリフトは操縦者以外の人間が乗ってはいけないので「やべ〜勢いですげー盛り上がる」のPVみたいな事は出来ません。

 

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車と感覚が全然違うので僕は恐る恐る運転していたんですが衝撃の事実が発覚します。

 

俺以外全員バリバリ乗りこなしてる

 

あれ?俺また何かやっちゃいました?

 

僕と僕以外で運転スキルに開きがあり過ぎたのでアジの開きになった他の参加者の人に聞いてみたら、どうやら慣習的にフォークリフトは私有地内で使うことがほとんどなのでこれまでは無免許でやってたけど、コンプラ的にそろそろマズいから免許取ってきてね☆という感じらしい。ズルいや

 

ちなみに実技の3日間何をするかというと、3日目の最後に待ち構える試験の練習をひたすらやるという形になります。

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せっかく作ったのでもう1回貼っちゃいますが、試験は上の画像のコースを使う形です。

 

ざっくり言うと制限時間内にコースを走って荷物を積んで降ろして戻るという内容です。

 

丁寧に説明すると、

①安全確認

②スタート

③2連続のコーナーを曲がる

④荷物を積む

⑤バックで下がり、画像左側の行き止まりまで下がって(タイヤの位置を示すラインが引いてあるのでそこに停める)再度発進

⑥荷物を降ろす

⑦今度は2連続のコーナーをバックで戻る

⑧ゴール

 

こんな感じです。ちなみに進む前には逐一周囲の安全確認をしないといけないですし、荷物を積んでいるときは追加で荷物に異常がないかも確認しないといけません。安全ヨシ!

 

ちなみに荷物と称しているのは鉄製の箱の中にレンガがドバドバ入れてある、重さを出すためだけに生み出されたような物体です。なんか高さ1.5mくらいの台に載ってます。試験場によるとは思いますが、僕の受けたところだと箱の下部にフォークを差し込む用の穴があったのでパレット(荷物載せる板みたいなの)はありませんでした。

 

あと、荷物は載っている台の奥の方が定位置なので、載せたり降ろしたりするときは2段階でやらないといけません。どういうことかというと、フォークの長さがそんなにないので、奥の方にある荷物を取り出す場合はまずフォークを7割まで刺して持ち上げて台の手前側ギリギリでまた降ろしてフォークリフトを前進させてフォークを全部差しきったらまた持ち上げて…という文字にするとめちゃくちゃ量の多い内容になります。助けてくれ

 

ちなみにフォークの部分ですが、3つのレバーで動かすことができます(車種によって違う場合もある)レバーの内訳は

・上下

・左右

・傾斜(運転席から見て手前側と奥側)

傾斜がなかなか厄介で、降ろしたりするときは水平になっていないと位置がズレちゃったりするのでなるべく水平にしてやる必要があるんですが、運転席から見てる分だとマジで本当に水平に出来てるか分かりにくいんですよね。車種によってはレバーに「水平に出来るボタン」が付いていて、それを押しながらレバーを動かすと自動で水平にしてくれるやつもあるんですが、試験場だと使用禁止でした。

 

マジでどれだけ行程があるか全部文字で記してやろうか?

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そこそこ前の事なのでうろ覚えの箇所もありますがこんな感じですね。多分。

にしてもサイドブレーキ引きすぎだろドリフトやりてえのか

 

ただ、フォークを上げるときに構造の関係でエンジンをふかさないとめちゃくちゃゆっくりにしか上がっていかないので、制限時間もある関係で上げるときだけはアクセル踏まないといけないんですが、サイド引いてニュートラルに入れてないとアクセル踏んだ時に普通に発進してしまうのでヤバいです(やらかした人)

 

初日は教官と戸愚呂兄弟みたいになってコースを試走した以外はずっとこの試験の練習でした。9人チームなのですが、フォークリフトは1台しかないので他の人が練習している間は待機になります。1周5分程度のコースなので、1回練習すると大体40分くらいは待ちになります。なので、1日8時間あるとしても実際に操縦してる時間は1時間も無いくらいです。

ちなみに前回、「実技は暑い中ずっと立ちっぱなし」ということで先に受講していた先輩社員には聞いたと書きましたが、僕が受けた時は待機中も普通にイスに座ってました。どうやら僕の時とは違う教官だったみたいなので、ここは教官によるみたいですね。まあ女の子がいるというのもあったかもしれないですが

 

むしろ季節的には夏ではあったんですが初日は割と寒く、外とはいえずっと屋根の下にいたので日陰かつ風が吹きさらしということで、ずっと半袖でいたら割と風邪ひく一歩手前になりました。たまにないですか?「これちょっと調子に乗ったら風邪になるな」的な状態。僕はそれになりました。

 

 

2日目

栄養ドリンク飲んでラーメン食べたらどうにかなりました。2日目も引き続き同じ練習になります。

 

ちなみに待っている間はイスに座ってはいますが完全に自由というわけではなく、基本的に他の受講者の練習をずっと見ている形になります。練習中は教官が「今のは減点」みたいなのを教えてくれるんですが、僕は制限時間以外はそこまで原点を受けることがないものの、他のメンバーは割と点数を引かれていきます。

車の運転に置き換えると分かりやすいと思うんですが、慣れてる人ほど細かい確認とか手順を省いてしまうので、完全初心者な僕の方がその点有利ということが発覚しました。

今回のブログにサブタイトルをつけるとすると

フォークリフトの免許を取った(後半)~完全初心者の僕が熟練者に勝利した件~」って感じですね(調子に乗るな)

 

前日は完全にアウェー感が出ていましたが、3日間一緒ということで多少のコミュニケーションは取ってもらうようになりました(完全に気を使われている)

ただ僕以外喫煙者だったので休憩中は相変わらずアウェーでした。悲しいので火を点けた割り箸を咥えて輪に入ろうかと思いましたがやめました。

 

3日目

とうとう最終日です。一応、一通りの手順は覚えられたのですが、未だに制限時間が危ういです。年下のギャルの子と話しましたが、めちゃくちゃ優しくてびっくりしました。僕の地元のギャルは日本語を喋れる猿って感じなので(私怨が強すぎる)、地元を出てよかったなと思いました。

 

この日は最後に試験があるので、練習時間はいつもより短い7時間になります。細かい所も講師に見てもらいながらの練習になります。他の受講生も待っているだけでは暇なので、教官と一緒に運転しているところを見に行ってアドバイスしたりもしてました。僕も1人で座っていると居心地が悪いのでその群れに混じっていきます。まあ自分の乗り方を見つめなおすことも出来ますしね。

 

ちなみに今更ですが昼食は出ないのでどっかで食べるか買ってくる必要があります。ただ昼休憩が50分とかだったので近くのコンビニで買って食べるだけでした。普通に会社行ってる時と同じですね。

 

なんやかんやで試験本番になりました。番号順で受ける形になり、僕は2番目になってしまいました。M-1グランプリだと暫定ボックスに入れるのでおいしい順番ですが、この試験の場合は単純に出番が早くなるだけなので僕的にはメリットはありません。

 

試験は100点満点の減点法となるんですが、(何点まで合格か忘れた)ここまでの講師の話によると、コースアウトと時間オーバーが引かれる点数が結構デカくて、荷物の多少のズレとかであれば引かれてもそこまでダメージが無いということなので、コース取りと時間優先でやっていきました。まあ焦って手順1つ飛ばしかけたんですけどね。

 

とはいえそこまで大きいミスをすることもなく、無事合格しました。他の8人も全員合格したのでハッピーエンドという感じですね。

 

免許があることを理由にこき使われるようになるのはまた別のお話…

 

終わり