どこで仮想通貨を知った？
おそらく2017年？
確かにあの頃は話題の中心と言っても過言ではなかった。
SNS、テレビ、ネット、どの媒体でも仮想通貨の話は挙がっていた。
でも夏くらいはすごい難しい話だと思っていた。
広告の効果ってすごくて、だんだん自分でも行けるんじゃないか、実は非常に簡単な話なんじゃないかって思いだした。
そして年末辺りにはコインチェックのアプリを嬉々としてインストールしたんじゃないだろうか。
なぜ仮想通貨で成功できると思った？
（自戒です）
実際に「仮想通貨やってみよう！」と思ったのは、
コインチェックがCMを放映し始めた2017年の12月以降の人間が多いんじゃないだろうか。
それ以前は、やはり投資という事もあって、一部の限られた賢者にしか手を出せないような、一種聖域じみた印象を持ったんじゃないだろうか。
本当に絶妙な人選。
この日本中の老若男女に「自分よりは頭が良くないだろう」と思わせる数少ない人物。
それでいて一昔前とは打って変わって人気はあるし、興味はある。
そんな人間が宣伝することによってかなり多くの層に
「自分も手出していいヤツなんだ、仮想通貨って」と思わせたに違いない。
いや違うって。
絶対出川仮想通貨やってないって。
さあコインチェックのアプリをインストールだ。
毎日、いや毎時間、毎秒価格は上下していく。
でも1週間もすればなんとなく、傾向がつかめてくる。
ここまで下がったらそろそろ上がっていくはずだと。
ここまで上がってくるとそろそろ下がるか？とか。
本当に完全に規則のあるものだと思っている。潮の満ち引きみたいな。
コインチェックに手を出す層なんて基本はこんな投資の話に無縁だから、
たまたま傾向が当たっただけで自分に才能があるのかとうっすら感じ始める。
占いで「最近不幸な出来事がありましたか？」なんてざっくりしたことを言われて
「当たった！すごい！」なんて思っちゃうのと同じ。
本当にたまたま。
それでもチャートは似たような軌道を描いていく。
無敵安泰。この市場は不変であると思うかもしれない。
でも本当に投資に命を懸けている人種はこんな少なすぎるサンプルで満足はしない。
予測についてももっと見るべきものがあるのだろう。
でもライトユーザーはそんなもの知らない。
世界の経済と仮想通貨がいかに関係しているのかを知ることもない。
ただ単に自分の持つ仮想通貨がいかに変動していくかだけを見つめている。チャートだけを見ている。
時期もあったと思う。
12月はボーナスが出る。
余っちゃった分を投資としてつぎ込んじゃおうかなって、
年末も近づいてみんな浮かれちゃって、ポンポン出しちゃう。
そんなおめでたい年末年始を過ぎると、突然コインチェックがとんでもないことになる。
それに釣られて仮想通貨全体の価格もがっくり落ちる。
コインチェックで初めて仮想通貨に入ってきた層はこれでもう退場したと思う。
「買った仮想通貨全部消えちゃうワケじゃないよね？」って話もあったけど、
今はそんな心配しなくても当時の5分の1以下にまでダダ下がりしているので安心してほしい。（何が）
その後は全部きっぱり売ってしまったか
何とか上昇を期待してガチホしているかの2択じゃないだろうか。
仮想通貨は死んでいない！と信じていても次なる投資は出来ない。
だって素人だし。
誰もどうすればいいか教えてくれないし。
当然の話ではあるけれど、
コインチェックがCMやって、いろいろな人たちが勧めていたのは、
みんなにお金を稼がせてハッピーになろうなんてお気楽脳天お花畑で崇高な考えなんかではなく、
これこそ単純に自分が儲かりたいという話であって、
世界仮想通貨委員会がコインチェックを推奨していたとかそんな健全な理由でもない。
だからコインチェックが半分死んだあとに無事残っていたのは
元々自発的に投資をしていた人たちだけになって、
にわかの素人の人たちは何もできずに右往左往するのみ。
こんなご時世なので情報を収集すること自体は出来ても、それを活かすことが難しい。
仮想通貨の事よく分かってないし。
こうして素人投資家たちは自然淘汰されていったのであった！
ハッピーエンド！来世に続く！
実際はてなブログはSNSよりもそれなりに秩序のある所だとは思うけど、
仮想通貨で調べてみるとそこそこの額を投資しているのに
2018年になってほとんど更新なしみたいなブログがままある。
更新していたとしても、何もなかったように別の話をしている。
Twitterだって、元々投資の話なんかほとんど出ないけど
さらに無くなった。皆無。虚無。絶無。
最終的に何かって、仮想通貨はギャンブルではないし、
自分で何がどうなっているか分かってないものに金を出すべきじゃない。
そもそも仮想通貨の情報を得たのは大分後手だった。
流動的に来た情報以外に何か仮想通貨について知っていることはあったか？
同じスタートラインに立っている人間が多数いるのに、
特に独自の情報を持っているわけでもスキルを持っているわけでもない
この自分がなぜ勝てると思った？
なぜ仮想通貨で成功できると思った？
ということを2018年1月1日の浮かれ切った自分に言いたかったという話です。
