暗黒ダークブログ

自分の事についてです。

君は素人童貞になるのか

20数年間生きていく中で数多もの青春モノの作品を浴びせられてきた。本にアニメにドラマに映画と姿を変え、中には価値観を変えるようなものも存在する。 

 

しかし関係がない

 

いくら憧れても見ても聞いても関係がない

 

普通に小中高共学の学校を進み、大学では文系というキャンパスライフ謳歌しまくりそう感すごい環境に行ったけど何も関係がなかった。そんな人生を歩み、24歳を迎える平成最後の夏でも童貞だった僕が素人童貞になるまでの話である。

 

 

ジェンダーとかその辺の意識高めな人に対して恋愛経験と性交渉の有無を結び付けたようなことを言うと晒し上げて怒られる可能性はあるものの、パンピー男性にとって付き合う=セックスなのである。多分

 

これまた意識の高い人には怒られそうな話ではあるが、男社会では一般的に童貞と言うとダサいとか、何か問題があるとか、マイナスイメージしかないのである。でも如何せんここは見た目の問題な気がする。松坂桃李が「僕童貞です!」つってても「わぁ~純潔ぅ~」ってなると思うけど僕が「童貞です!」つっても「でしょうね」としか言われないのである。

 

 

小学生の頃は全盛期だった。

小2の頃に学年で1番カワイイとか言われてた女の子にバレンタインにチョコ貰ったし。コーンフレークにチョコまぶしたやつ。同級生のLINEグループとか見たら順当に成長したっぽい。(直接会ってはない)AAAが好きらしいけど曲ほとんど知らないし今となっては「俺はAAAだぞ!」のイメージしかないので多分分かり合えない。あとなんで小2で貰ったチョコ詳細に覚えてんだクソキモいなと思うかもしれないがそんなもんである。

 

あと家に女の子が来たことがある。マセガキじゃん

2人で来てたんだけど1人は中学校で不登校になってそれ以来どうなったか知らないし、もう一人は中学校から全く関わりが無くなって更に治安が悪い学校に行ったのでそれ以降の事は知らない。悲しいね。

 

ちなみに不登校と言えば不登校YouTuberが世間を賑わせているけど、僕が中学校の頃にいた卓球部では15人中7人が不登校になって全員その後は消息不明になっている。いやまあ生きてはいるんだろうけど。(1人は何年か前に中学のジャージでうろついているのを見た)特に才能もない人間が義務教育からドロップアウトするというのは実質的に社会からのドロップアウトと同義な様に感じる。

 

あとは卒業アルバムに好きな女の子含めた数人からメッセージ書いてもらった。(卒アルそのものじゃなくクラス文集的なやつを綴じるクリアファイルに蛍光ペンで書かれたからめちゃくちゃ薄くなってしまった)それがなんだと思うかもしれないが中学では誰からも書かれず、高校も同じ部活の野郎と同じクラスのごく一部の野郎たちから書いてもらったのみであるから記憶に強く残っている。高校は部活以外では本当に単なる陰キャとして過ごしていた。

 

 

中学校では暗黒の時代を迎える。暗黒の闇だけに。クソしょうもな

最初の頃はなぜか小学校が同じだったメーガス三姉妹みたいな女子3人組とつるんでいて、そうしているうちにいつの間にか人権が無くなってしまったのである。今では3人とも疎遠である。

 

高校では前述のように部活以外では単なる陰キャ〇号とかだったので何もなかった。そういえば高1の時のクラスの男子だけは仲良かった。若気の至りでクラス会をやったけど、男女で完全に分かれてしまったので普通に男だけで盛り上がっちゃった。

 

実は高校の時にもブログを書いていた。一見さんお断り的な感じでリンクを飛んで飛んで各個人のサイトを見ていく感じである。僕は生粋のクソキモ人間なので普通にクソキモい内容を書いていたところ割と有名になってしまった。悲しいね。 

 

2012年10月3日(大学受験真っただ中)に書いたブログがこれだ。

 

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この時点でもうダメ感がすごい。

ちなみにオナホは受験終わった後の3月にAmazonで購入した。

 

 

まあそんなこんなで高校まで陰キャの童貞として過ごし、大学で地元を出たので何か変わるかもしれないという淡い期待を4年間持ち続けていたらいつの間にか社会人2年目になってしまっていたのである。

 

大学だと童貞がいっぱいのコミュニティにいたのでそこまで苦にしなかったが、一般社会に出ると20代童貞というのは「割とヤバい」のである。初めての性交渉を経験すると肌に紋様が浮かぶとかでもないのでウソで何とかできそうな気も無くはないが、バレた時があまりに滑稽すぎるので聞かれた場合は素直に「はい!私は性交渉の経験がございません!」と答えるしかない。

 

というか世間的に見てヤバいのは童貞ってよりかは年齢=彼女いない歴の部分な気もする。でもそこ掘り下げちゃうとタイトルがブレちゃう。パス。

 

小学校の頃の幻想がずっと頭の中に残っていた。しかし僕はその倍の年齢になっている。同年代が既に家庭を持ったりしている中で童貞じゃないとかどうとかで迷いがあるのは納得がいかなかった。そんな訳で青春と童貞と諸々のコンプレックスを抱えたまま、もう現実を見るしかないだろうということで24歳の夏に飛田新地*1に向かった。盆休み期間だったので暑いこと自体は当たり前であるが、それ以上に人間の体から放たれる熱気も強く感じた。祭りやライブ会場で感じる様な明るい熱気ではなく、焚火をかき消した後に残るじめじめとした熱さ、蠢く溶岩のような陰気な熱さだった。

 

飛田新地で何をするってそりゃもう目的は一つしかないのだが、これは人生の1ページに確実に刻まれる経験なので慎重に丁寧に行かなければならない。歩いているだけで異性から好意的な声を掛けられる。向こうにとってはビジネスとはいえこんな経験はない。

 

30分ほど練り歩いて僕は運命の人を見つけた。向こうにとってはベルトコンベアで流されるなんか棒のついた給料袋的なものではあるんだろうが僕にとっては人生の初めてを捧げる、エポックメーキングなお人だ。

 

本当に初めての初めてなので色々と手間取った。これだから童貞は…

 

一人で旅とかに行くと割とふざけた選択肢を取ることもあるけど、こんな人生で初めての体験でそんなことをするはずがない。30分も練り歩いてやっと見つけた運命の人。しかしどんな人かはほとんど覚えていない。素面だったし、その後に居酒屋に行ったりはしたけど記憶を失くすほど酒を浴びるほど飲んだわけでもない。しかし忘れている。自分がおそらく中学生くらいの頃からずっと待ちわびた行為がやっと体験できたはずなのに、その様をほとんど忘れてしまっていた。

 

夢ではない。財布からそれ相応の金額は消えているし、事を始める前に服を脱いだら思った以上に汗でビチョビチョになってて自分で引いた記憶もある。その数か月後に別のタイプの店に行った時にはツイキャスで一部始終を報告したし(キモい)、行為中の記憶が消えるみたいな、2重人格的な体質でもない。

 

その忘れてしまった理由をすごく文学的に考察しようと思ったけど、初めての相手なのにサービスがクソ悪くて(お盆期間でしかも夜に行ったから向こうが疲れてたんだと思う)印象に残ってないという説が自分の中では強い。(しょうもない)

 

素人童貞は童貞と同じようなものだと聞いたときに、「曲がりなりにも体験してるんだからんな訳が無いだろう」と思っていたが、今ならそれはよく分かる。精神的にはマジで変わってない。だってお金出しただけだし。体は非童貞、心は童貞のハイブリッドタイプの童貞でしかない。

 

というかそろそろ25歳を迎えようという所で気付いたが、童貞が問題なのではなくやはり屈折した青春を過ごしたのが問題だったのではないかという結論に自分の中では落ち着いた。童貞というか青春童貞なのである。

 

むしろ素人童貞になったことにより夢も希望も無くなってしまった気がする。アラサーで夢と希望を持っている方がヤバい気もしなくはない。皆さん良い人生を。

 

 

 

*1:大阪にあるエッチな場所